アトシラ

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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のストーリーを整理して解説

“ 2018年4月に公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。登場人物が非常に多く、複数の惑星に渡って、複数の出来事が同時進行で進んでいくため、キャッチアップに苦労されている方も多いと思います。今回、サノスがストーンを手に入れた順番に着目して物語を整理しましたので、ぜひ復習にご活用いただければと思います ”

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ご機嫌いかがでしょうか?きんぐ(@king_letter)です。

今回は映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 のアトシラになります。サノスの物語といっても過言ではない本作。登場人物が非常に多く、複数の惑星に渡って、複数の出来事が同時進行で進んでいくため、今回はサノスがストーンを手に入れた順番に着目して整理しています。

なお、本記事にはネタバレがございますので、あくまで復習用としてご活用いただければと思います。 

ストーリの構造は至ってシンプル

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』はMCUがこれまで10年で積み上げてきた作品が前提となっていることもあり、登場人物が非常に多く、場所も複数の惑星に渡るため、キャッチアップが大変な作品ですが、ストーリーはいたってシンプルです。

6つのインフィニティ・ストーンを集めるサノスを、各所のヒーロー達が阻止するという構造だけになります。

f:id:atoshira:20180520220339j:plainサノスの目的は、限りある宇宙の資源が枯渇することで、すべて生命が絶滅してしまう危機に陥らないように、生命を半分にすることで宇宙の均衡を保つことです。

現実における地球の長期的問題とリンクするところもあり、手段の良し悪しはおいといて、悪役と定義付けるには難しいバックグランドと強い志があります。

そのため、単純な善悪の二元論では割り切れず、視点を変えると正義にも見えてしまうような魅力ある悪役がサノスになります。

サノスは既にパワー・ストーンを手に入れていた

まず本作において、サノスが最初に手にしたインフィニティ・ストーンはパワー・ストーンになります。但し、パワー・ストーンを手に入れる様子は本作では描かれておらず、後でソーから語られるだけのため、冒頭でいきなり置いてけぼりになります。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』からの続きで、ソーやロキ、ハルク、そしてアスガルドの民衆達が乗る宇宙船の前に、サノスの巨大な宇宙船が現れます。この時点で既にサノスはザンダー星を滅ぼし、パワー・ストーンを手に入れている状態です。

 

本作の冒頭は、サノスらがソー達の宇宙船を襲ったところから始まります。パワーストーンを持っているサノスには、ソーもロキもハルクもまったく歯が立ちません。

拷問のごとく痛めつけるソーを見たロキは、ソーを助けるために隠し持っていたスペース・ストーンをサノスに渡してしまいます。ロキはサノスに一矢報いようとしますが、サノスには通用せず、殺されてしまいます。

ヘイムダルが隙をついて、暗黒の魔法によりハルクを地球へ転送しますが、サノスらはヘイムダルを殺し、ソーが乗っていた宇宙船をパワー・ストーンの力で爆破した後、スペース・ストーンの力でテレポートします。

サノスの策にハマるガーディアンズ

救難信号をキャッチし、駆け付けたピーター・クイルが率いるガーディアンズでしたが、そこは爆破された宇宙船の残骸と多くのアスガルド民衆の死体が浮遊しており、見るも無惨な状態でした。ガーディアンズは、唯一、生きていたソーだけを救出します。

サノスを倒す武器を手に入れるため、ソーとロケットとグルートはかつてのソーの愛用ハンマー「ムジョルニア」が作られた惑星ニッザベルへ向かいます。

ちなみに、「ムジョルニア」はソーの雷神としての力を制御するために作られた武器という設定でした。今回は攻撃力がプラスになる武器という位置付けになります。

残りのメンバーは、コレクターにて保管されているリアリティ・ストーンをサノスより先に入手したするために、ノーウェアへと向かいます。

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出典:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|映画|マーベル公式

しかし、ノーウェアでは一足先にサノスがリアリティ・ストーンを手に入れており、ガーディアンズを待ち伏せしていました。

唯一、在り処がわかっていなかったソウル・ストーンは、過去にガモーラが発見しており、サノスには秘密にしていました。そのことを知っていたサノスは、ノーウェアでガモーラを拉致していきます。

サノスはガモーラの義妹であるネビュラを人質にしており、拷問するところをガモーラに見せつけます。ガモーラはネビュラへの拷問をやめさすために、ソウル・ストーンは惑星ヴォーミアにあることをサノスに教えてしまいます。

愛情より志を優先したサノス

サノスとガモーラはふたりで惑星ヴォーミアへ向かうと、そこにはソウル・ストーンの案内人がいました。案内人は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でスペース・ストーンの力により飛ばされたレッドスカルらしき者です。

案内人から、ソウル・ストーンは愛する者の命と引き換えに受け取ることできると聞いたガモーラは安心します。愛する者がいないサノスには、ソウル・ストーンを手に入れることができないとガモーラは考えました。

しかし、サノスは涙を流していました。その涙はガモーラを失うことに対する涙でした。サノスはガモーラを本当の娘のように愛していました。それでも自身の志を貫くために、ガモーラを崖から突き落として殺し、ソウル・ストーンを手に入れます。

この時点で、サノスが手に入れていないインフィニティー・ストーンは、ヴィジョンの額にあるマインド・ストーンと、ドクター・ストレンジが保有するタイム・ストーンの2つとなります。そしてこのふたつの石は地球にあります。

 

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サノスの手下が地球に降臨(ドクター・ストレンジ編)

ストーリー冒頭のサノスとの戦いで、ヘイムダルが地球へ転送したハルクは、ドクター・ストレンジとウォンのいるサンクタムへ落下します。ハルクからバナーに戻るも、この後、サノスへの恐怖によりハルクに変身することができなくなります。

バナーはドクター・ストレンジの協力のもと、トニーとコンタクトを取り、サノスとインフィニティー・ストーンについて説明をします。間も無くして、サノスの手下のふたりが、ドクターストレンジの持つ、タイムストーンを狙って地球へ降り立ちます。

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出典:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|映画|マーベル公式

同じくニューヨークにいたスパイダーマンことピーター・パーカーは異変に気付き、トニーの所へ駆けつけ、アイアンマン、ドクター・ストレンジ、ウォン、スパイダーマンはタイム・ストーンを守るためにサノスの手下ふたりと戦います。

アイアンマンのスーツは、ナノテクノロジーを駆使したマーク50に進化をしており、胸のアークリアクターからスーツが染み出してくるような仕様に変わっていました。

サノスの手下のひとりマウは、ドクター・ストレンジを捕らえることはできたものの、タイム・ストーンはドクターの魔術により守られているため、奪うことができませんでした。マウは仕方なくドクター・ストレンジごと拉致して、自らの宇宙船に戻ります。アイアンマンとスパイダーマンはマウを追って、気づかれないように宇宙船へ忍び込みます。

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出典:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|映画|マーベル公式

バナーは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースからトニー・スタークへ送られてきたガラケーで、ロジャースと連絡を取ります。

マウの宇宙船では、アイアンマンとスパイダーマンが映画『エイリアン』と同じような作戦で、宇宙船の壁に穴を開け、マウを船から追い出すことに成功します。ドクター・ストレンジを救出し、そのままサノスが戻る予定のタイタン星へ向かいます。

サノスの手下が地球に降臨(ヴィジョン編)

一方で、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフと雲隠れしていたヴィジョンのところへも、額のマインド・ストーンを狙って、サノスの別の手下ふたりが襲ってきます。

キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ファルコンが駆け付けたこともあり、分が悪いと捉えたサノスの手下ふたりは、自らの宇宙船へ戻り、一度、地球から退きます。

キャプテン・アメリカらはヴィジョンを生かしつつ、マインド・ストーンを取り出して破壊するために、設備の整ったアベンジャーズ の施設へ向かいます。アベンジャーズ の施設で、ジェイムズ・"ローディ"・ローズとバナーに合流したものの、彼らは政府から追われる身であることから、同レベルの設備があるワカンダへ向かいます。

なお、ホークアイことクリント・バートンと、アントマンことスコット・ラングは司法取引に応じて自宅軟禁中であることから、本作には登場しません。

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出典:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|映画|マーベル公式

ワカンダでパンサーの妹により、ビジョンの額からマインド・ストーンを取り除く手術を始めますが、再度、サノスの手下が伏兵の大群を連れてワカンダに降り立ちます。

マインド・ストーンを守るために、ブラックパンサーこと ティ・チャラに加え、ウィンター・ソルジャーことジェームズ・ブキャナン・"バッキー"・バーンズも加わり、サノスの手下との大戦争がスタートします。

なお、ブルースは相変わらずハルクにならず、ハルクバスターを操縦して戦いに挑みます。

ソーの新たな武器はストームブレイカー

サノスを倒す武器を手に入れるため、惑星ニッザベルへ向かったソーとロケットとグルートでしたが、サノスによって工房はほぼ破壊されてしまっており、生存者もエイトリひとりだけでした。

サノスのガントレットもこの工房で強制的に作られ、完成後にサノスが工房を破壊してしまったのでした。それでもソー達は身を犠牲にして工房を復活させ、ソーの新たな武器であるストームブレイカーを作り出します。

ストームブレイカーは虹の橋(ビフレスト)をかけることができるため、ソー達は大戦争中の地球のワカンダへテレポートします。ワカンダでは伏兵の数が多く、キャプテン・アメリカ達はやや押され気味でしたが、ソー達の登場により再び押し返します。

 

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ピーター・クイルの暴走で作戦失敗

マウの宇宙船でタイタンに着いたアイアンマン達は、サノスを追ってきたガーディアンズと合流します。サノスの手からガントレットを外す作戦を立て、サノスの帰りを待ち構えます。

ソウル・ストーンを手に入れて、タイタンへ戻ってきたサノスと戦闘になり、途中からネビュラも加わることで、あと一歩のところまでサノスを攻め込むも、ガモーラの死を知ったスター・ロードことピーター・クイルが暴走してしまい、作戦は失敗に終わります。

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出典:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|映画|マーベル公式

サノスの攻撃により、瀕死の状態になったトニーを見てドクター・ストレンジは、トニーの命と引き換えに、タイム・ストーンをサノスへ渡してしまいます。ドクターがタイム・ストーンで予想した何千万とおりのシナリオのうち、唯一の勝ちシナリオは、トニーが生きていることがひとつの条件であったのかもしれませんが、本作では不明です。

いよいよ残るインフィニティストーンは地球にあるマインドストーンのみとなるサノスは、スペース・ストーンの力で地球のワカンダへテレポートします。

マインド・ストーンは破壊したが

5つのストーンを手に入れたサノスがワカンダに来たことを感じ取ったヴィジョンは、マインド・ストーンを取り除くには時間が足りないと判断し、ワンダにマインド・ストーンを破壊するように説得します。

ワンダは愛するヴィジョンが死んでしまうことを覚悟し、マインド・ストーンを破壊します。しかし、サノスはタイム・ストーンの力で時間を戻し、ヴィジョンを復活させ、額のマインド・ストーンを奪い取ります。

いよいよ6つのストーンが揃ったサノスに、ソーがストームブレーカーでサノスに攻撃をします。攻撃はサノスの身体にヒットするものの、サノスは「パチンッ!」と指を鳴らします。

これにより、ランダムに選出された全宇宙の生命の半分が、塵となり消えていきます。サノスを止めることはできなかったのです。

地球では、バッキー、グルート、ブラックパンサー、ワンダー、ファルコンが塵となり消えていきます。そして惑星タイタンにいるドラックス、マンティス、ピーター・クイル、スパイダーマン、ドクター・ストレンジも塵となって、次々と消えていったのです。

 

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次回作が待ち遠しい!

エンドロール後、地球のニック・フューリーとマリア・ヒルも塵となり、消えてしまいます。消える寸前までフューリーが操作していた送信機には、キャプテン・マーベルのロゴマークが表示されていました。

これは、2019年3月に『キャプテン・マーベル』が公開予定ですので、その布石と予想されます。

今後のMCU作品は、2018年8月31日より『アントマン』の続編である『アントマン&ワスプ』、2019年3月に『キャプテン・マーベル』と続き、2019年5月には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続きである『アベンジャーズ4(仮)』が公開予定です。

1年くらいリードタイムがあり、待ちくたびれそうですが、次回作が非常に楽しみですね!最新の情報が入り次第、Twitter(@king_letter)で共有したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。