“ 機能や性能の違いもわかりづらければ、価格の違いも分かりづらいスーツケース。そんなスーツケースを選ぶ際のポイントを整理し、コスパにこだわったおすすめのスーツケースをご紹介します ”
「スーツケースは種類が多すぎる!」
ご機嫌いかがでしょうか?きんぐ(@king_letter)です。
旅行用にスーツケースを買おうと思い、ネットで調べてみたところ、その種類の多さに驚愕としてしまいました。。。
商品によってどのような違いがあるのか分かりづらいうえ、数千円で買えるものもあれば10万円を超えるものもあり、どの商品が自分には最適なのか見極めるのはもはや至難の業。
ということで、今回は、スーツケース・キャリーケースのアトシラになります。
最終的にスーツケースを2点購入したものの、正直、スーツケースの選別は思っていた以上に骨が折れました。初めてスーツケースの購入を検討されている方はもちろん、買い替えを考えている方にもぜひご参考になればと思います。
ちなみに「キャリーケース」、「キャリーバッグ」と複数の呼び方がありますが、基本的にはスーツケースと同義になるため、ここでは「スーツケース」という名称で統一しております。
大前提として3泊を超える旅行にはレンタルがおすすめ
まず大前提として、3泊を超える旅行であれば、レンタルをおすすめします。また、旅行の頻度が年に1度行くか行かないような場合も同様です。
その理由は、スーツケースを購入するデメリットにあります。
飛行機に預けると壊れる可能性が高まる
当然ながら収納量に比例して重量が増え、スーツケースにかかる負荷が高まっていきます。特にキャスター部分はスーツケースの中でも特に壊れやすい部分になります。
また、スーツケースの使用において、一番壊れる確率が高いシーンは飛行機に預けた時になります。詳細は後述しますが、飛行機の機内に持ち込める荷物は制限があるため、大きな荷物は手荷物カウンターで預けることになります。
一般的に3泊を超える旅行となると荷物も40リットルを超えてくるため、機内持ち込みできる規定サイズに収まらなくなります。
目的地に到着し、ターンテーブルで自分の荷物を引き取った際に、スーツケースに傷が付いていたり、破損があったりして愕然とすることはよくある話です。空港職員が乱暴に投げたり、他の荷物とぶつかりあったりするためです。
手荷物カウンターへ預けるならばスーツケースにダメージが加わることは覚悟しなければなりません。そういった観点から、スーツケースは消耗品と位置づけても違和感がない商品です。そのような商品に何万も支払うのはコスパが悪過ぎます。
大きなスーツケースは邪魔でしかない
当然ながら、大きなスーツケースは移動の際に邪魔でしかないです。特に人混みの中では動きづらいうえ、接触等による他者とのトラブルの火種にもなります。
また、電車や新幹線では置き場所に困ります。飛行機のように預けることができないため、棚に乗せることができる大きさでないと、不便で仕方ありません。
一方で、スーツケースを使用していない時も邪魔になります。「スーツケースあるある」で、スーツケースの保管場所に困っている方は多いと思います。滅多に使わないモノが自宅の限られたスペースを占領してしまうほど、無駄なことはありません。
頻繁に旅行にいく機会があったり、長期で留学したりするケースならともかく、使用機会が少ないのであれば、大きなスーツケースをわざわざ購入することはせずに、レンタルすることをおすすめします。
スーツケースを選ぶ際の5つのポイント
ということで、今回ご紹介するスーツケースは、
・3泊以内の旅行
・年に1回以上使う
という用途のもと、スーツケースを選ぶポイントとして以下の5点に整理しました。
①サイズ(容量)
スーツケースのサイズ選びの目安は、1泊=10リットルと言われています。あまりに小さいサイズだと容量不足で荷物を十分に詰められないため、飛行機の機内に持ち込めるサイズの最大値がベンチマークになります。このサイズであれば、新幹線の棚にも問題無く置くことができます。
飛行機は機体の大きさによって機内に持ち込みができるサイズが異なります。航空会社によっても異なり、特にLCCや座席数の少ない飛行機ではサイズ制限が厳しくなります。
目安は、国際線と国内線の100席以上の飛行機で「3辺の合計が115cm以内」、国内線の100席未満の小さな飛行機で「3辺の合計が100cm未満」となっています。
僕はLLCや小さな飛行機を使う機会がないため、容量は30リットル後半をベンチマークにしました。
②軽さ(重量)
スーツケースを選択するにおいて大事なポイントがスーツケース自体の重さです。同じ容量でもスーツケース自体が重い商品は要注意です。その典型が、無印良品のスーツケースです。
無印良品らしくデザインはオシャレで、キャリーバーの高さを無段階で調節できたり、キャスターストッパーがついていたりと、痒いところに手が届く設計で、価格も良心的です。
但し、スーツケース本体の重さは35リットルサイズで3.5kgと、このサイズでは非常に重たいクラスになります。
出典:ハードキャリー|無印良品
当然ですが、スーツケースに荷物を詰め込むと総重量も増えていきます。キャスターがついているとはいえ、階段といった段差があるところでは、スーツケースを手で持つ機会も当然あります。スーツケースが重いと何かと不便に感じます。
そして、スーツケースの破損リスクは重さに比例するうえ、LLCでは機内持ち込み荷物が制限重量を超えると追加料金がかかり、結局、割高になってしまうこともあります。以上を踏まえると、スーツケースは極力軽いものをおすすめします。
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なお、軽いスーツケースはほとんどがファスナー式になります。ファスナー式はロックが付いていてもペン一本でこじあけることができるため、盗難のリスクがあると言われています。
とはいえ、今回については気にする必要はありません。確かにファスナー式よりもフレーム式のほうがセキュリティー面において優れていますが、一般的に盗難のリスクが最もあるのは飛行機に預けた時と言われています。今回は機内に持ち込む前提のため、そのリスクを考慮する必要はありません。
出典:アメリカンツーリスター - American Tourister
また、フレーム式は開閉部分の素材がファスナー式よりも重たくなるため、総じてスーツケース本体も重たくなってしまいます。軽いスーツケースを選ぼうとすると、必然的にファスナー式になります。
加えて、ハードケースよりもソフトケースのほうが軽い傾向にありますが、ソフトケース並みに軽いハードケースも多くあります。防水面を除いて、最近のスーツケースは強度や機能にハードケース・ソフトケースの違いが無くなりつつあります。
③丈夫さ(特にキャスター)
スーツケースのパーツで一番故障しやすいのがキャスターです。また、スーツケースの性能で差が出やすいのもキャスターになります。強度や耐摩耗性だけではなく、走行の快適さや静音性とスーツケースにおける最も重要なパーツになります。
出典:アメリカンツーリスター - American Tourister
キャスターは大きく分けて2輪タイプと4輪タイプがあります。4輪タイプのほうが小回りがきき、人混みや改札といった狭い通路でもコントロールしやすいため、使い勝手に優れています。
また、大きい車輪の方が段差に強く、同じ走行距離でも回転数が少なくなるため、磨耗も小さくなります。最近は4輪タイプも大きめの車輪をダブルキャスターの形で採用しているケースが多く、2輪に比べ安定性はより増しています。
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4輪タイプのデメリットと言われる静音性はスーツケース本体の価格と相関性が高いです。つまり静音性については2輪か4輪かという比較はあまり意味がなく、相応の価格であれば4輪でも静音性に優れた商品はあります。
なお、キャスターといえば、「日乃本錠前」が有名ですが、主要メーカーのキャスターの品質が高まってきており、現在では「日乃本錠前」にこだわる必要性はあまりありません。
④片開き(蓋型)
出典:ランガージャパン株式会社
スーツケースは両開き・観音開きが基本ですが、片開きのほうが圧倒的に便利です。両開き・観音開きは、開いた時にどうしてもスペースを大きく取ってしまうため面倒です。
片開きは省スペースで事足りますし、蓋のように開くことができるため、中の荷物を収納したり、整理をするときに大変便利です。スーツケースを立てたまま開くことができるのも、片開きの魅力的なポイントです。
⑤サイドの取っ手
スーツケースを利用するシーンで地味に役立つのがサイドの取っ手になります。
実は機内持ち込み可能なサイズのスーツケースには、サイドの取っ手がついてない商品が多いです。飛行機・新幹線といった高い棚の積み降ろし時など、サイドの取っ手があると大変助かります。
とはいえ、今回抽出した中では、WANT寄り条件のため、デザインや価格によっては妥協できるポイントになります。
以上、スーツケースを選ぶ5つのポイントでした。
①サイズ(容量)
②軽さ(重量)
③丈夫さ(特にキャスター)
④片開き(蓋型)
⑤サイドの取っ手
次回の後編では、上記のステップで絞り込み、最終的に僕が購入したスーツケースをご紹介します。
上記を満たすスーツケースとなると、価格は最低でも1万円以上になりますが、その中でもコスパに優れた実質2万円以内で買えるおすすめスーツケースをご紹介します。
ぜひ後編もご覧いただければと思います。お読みいただき、ありがとうございました。
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