“ アベンジャーズシリーズであるMCUの作品を見るうえでポイントとなる、各作品のつながりとインフィニティ・ストーンの行方。各作品が同じ世界観を共有し、ストーリーとしてもつながりがあるからこそ非常におもしろいものの、MCU作品数はトータル20作弱に及びます。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開を機に整理してみました ”
出典:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|映画|マーベル公式
ご機嫌いかがでしょうか?きんぐ(@king_letter)です。
2018年4月27日にアベンジャーズシリーズ3作目、MCUとしては、19作目となる、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開されました。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは?
マーベル・スタジオが製作する特定の映画作品の総称。各作品が同じ世界観を共有しており、ストーリーとしてもつながりがあります。なお、『X-MEN』、『ファンタスティック・フォー』、『デッドプール』といった作品はMCUではありません。
2008年公開の『アイアンマン』から始まり、作品数としては18作品、時間にして10年と長い年月をかけて仕込んできた伏線を回収する作品が『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』になります。
一方で、各作品のつながりや、キーとなるインフィニティ・ストーンに関する理解が十分に無いと、真に楽しめない作品でもあります。
ということで、今回はアベンジャーズシリーズについてのアトシラになります。各作品のつながりと6つのインフィニティ・ストーンの行方に焦点を当て、整理をしています。
整理にあたり、どうしてもネタバレを避けることができなかったため、その点はご了承のほどお願いします。
MCUは大きく4つのフェイズ(=シーズン)に別れており、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』はフェイズ3にあたります。
2018年8月31日より『アントマン』の続編である『アントマン&ワスプ』が公開予定です。その後、2019年3月に『キャプテン・マーベル』と続き、2019年5月公開予定の『アベンジャーズ4』をもってフェイズ3は終了、フェイズ4に移ると言われています。
過去作品の鑑賞には「Amazonビデオ」や「Hulu」といった動画配信サービスがオススメです。例えば、「Amazonビデオ」だとプライム会員は作品や時期によっては無料、もしくは安価にMCU作品を観ることができます。
また、「Hulu」だと無料お試し期間があるため、無料期間中にまとめて鑑賞し、解約するといった方法もあります。
これから初めてMCU作品を観る方はもちろん、過去作品を復習したい方も、動画配信サービスの特性をうまく利用して経済的にご鑑賞いただければと思います。
ここからは作品の公開日順にご紹介していきます。
フェイズ1
アイアンマン(2008年)
アイアンマン誕生のストーリー。MCU1作目ということもあり、重要な人物が複数登場します。
アイアンマンことトニー・スターク、トニーの秘書で恋人のペッパー・ポッツ、トニーの親友で米空軍中佐のジェイムズ・"ローディ"・ローズ。
ローディは『アイアンマン2』でウォーマシンとして登場しますが、ウォーマシンは『アイアンマン』で登場するMark2(氷結対策していない塗装前のパワードスーツ)を改造したものになります。また、ローディ役は『アイアンマン2』以降、テレンス・ハワードからドン・チードルに変更されています。
「S.H.I.E.L.D.(戦略国土調停補強配備局)」のエージェントであるフィル・コールソンや、エンドクレジット後にはニック・フューリーも登場しています。
MCU作品は、エンドクレジット後に各作品をつなぐ映像が用意されており、作品によっては映像が複数ある場合もありますので、見逃さないようにご注意ください
インクレディブル・ハルク(2008年)
緑の巨人ハルクの誕生ストーリー。ブルース・バナーは兵士強化実験の事故で多量のガンマ線を浴びてしまい、怒りや恐怖の感情が高まるとハルクに変身してしまいます。
本作後も『アベンジャーズ』に登場しますが、ブルース・バナー役の俳優がエドワード・ノートンからマーク・ラファロに変更されています。
作品のラストには、アイアンマンのトニー・スタークが登場します。
残念ながら、本作品の登場人物のほとんどが、その後のMCU作品に登場することはなく、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にサンダーボルト・ロス将軍が地味に登場するくらいです。
アイアンマン2(2010年)
『アイアンマン』からの続編。ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフが初登場します。上述しましたが、ローディ役が変わっており、すごく違和感を感じる方も多いと思います。(知らないと新キャラに見えてしまう…)
『アイアンマン2』では小ネタが多々あり、ニュース映像でハルクが暴れている様子が映っていたり、キャプテン・アメリカのシールドの試作品のようなものが登場したりします。
キャプテン・アメリカのシールドは、既に亡くなっているトニーの父親、ハワード・スタークが開発したものです。
『アイアンマン2』では、トニーの人格形成に大きな影響を及ぼしているハワードとの関係性、つまり父と子の絆や愛情を丁寧に描写しています。これがあるからこそ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で明かされる真実が切なくなります。
エンドクレジット後には、S.H.I.E.L.D.のフィル・コールソンがソーの武器である「ムジョルニア」を発見し、『マイティ・ソー』へつながっていきます。
マイティ・ソー(2011年)
神の国アスガルドの王子であるソーの物語。ソーの義弟であるロキ、弓矢で戦うホークアイことクリント・バートンも本作で初登場。また、エリック・セルヴィグ博士はこの後、MCU作品で何度も登場します。
そして、本作には、いよいよインフィニティ・ストーンのひとつである「スペース・ストーン」が登場します。青く輝く立方体の形をしているスペース・ストーンは、別次元への通路であるワームホールを作り出し、瞬間移動させることができます。
スペース・ストーンの行方は、『マイティ・ソー』と『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を行ったり来たりするため、この後の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で解説します。
スペース・ストーンは「テッセラクト」、「コズミック・キューブ」、「四次元・キューブ」といくつか呼び方があるため、非常に混乱しやすいのも特徴です
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011年)
キャプテン・アメリカの誕生ストーリー。超人兵士製造計画「スーパーソルジャー計画」の被験者第1号であるスティーブ・ロジャースは、強靭な肉体を持つキャプテン・アメリカに変貌を遂げます。この「スーパーソルジャー計画」が、後にハルクを生み出す原因となりました。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の時間軸は第二次世界大戦中になります。若かりし頃のハワード・スタークも登場し、前述したとおり、キャプテン・アメリカの持つ鋼鉄よりも頑丈なヴィブラニウムでできた盾は、当時のハワードが開発したものです。
そして、スティーブの親友であるジェームズ・ブキャナン・"バッキー"・バーンズも登場します。今作で死んだと思われたバッキーは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で洗脳された暗殺者ウィンター・ソルジャーとして再登場します。
スペース・ストーンであるコズミック・キューブの行方を順に追っていくと、始めて登場したのは『マイティー・ソー』の冒頭で北欧神話が語られているシーンになります。ヨトゥンヘイムの氷の巨人らが地球(=ミッドガルド)に攻撃を仕掛けた際に、ソーの父であるオーディンが地球を守り、コズミック・キューブを地球に残しました。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』へ移り、長い間、ノルウェーにあるトンスベルグの教会で守られてきたコズミック・キューブは、第二次世界大戦時にレッド・スカルであるヨハン・シュミットが奪ってしまいます。
レッド・スカルが率いるヒドラは、コズミック・キューブの力を使って武器製造を試み、世界中の都市を壊滅させようとしましたが、キャプテン・アメリカに阻止されます。この際に、スペース・ストーンの力でレッド・スカルはどこかに飛ばされてしまいます。
なお、レッド・スカルは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、ソウル・ストーンがある惑星ヴォーミアに存在していることが判明します。
コズミック・キューブは海中に落下したものの、ハワードにより回収され、そのままS.H.I.E.L.Dが保管されます。
『マイティ・ソー』のエンドクレジット後の映像で、S.H.I.E.L.D.のニック・ヒューリーに呼び出されたセルヴィグ博士は、コズミック・キューブ研究への協力を要請されます。セルヴィグ博士の傍らにはロキが隠れており、『アベンジャーズ』へつながっていきます。
・スペース・ストーンはS.H.I.E.L.Dで保管されています
・レッド・スカルはスペース・ストーンの力で惑星ヴォーミアへ飛ばされます
アベンジャーズ(2012年)
宇宙空間に飛ばされたロキが宇宙人種族チタウリのリーダーであるジ・アザーと地球侵攻に向けて手を組むところから物語は始まります。ジ・アザーはサノスの側近であり、地球にあるスペース・ストーンを狙っています。
サノスも初登場で、セプターと呼ばれる「マインド・ストーン」が装着された杖を、あっさりロキに渡してしまうところは、サノスのツッコミどころですねw
『アベンジャーズ』では青く輝くマインド・ストーンですが、実際の色は黄色になります。マインド・ストーンは人の心を操ることが可能で、ロキはホークアイやセルヴィグ博士らを洗脳していきます。
『アベンジャーズ』には、これまでのMCU作品に登場したヒーロー達が勢揃いしますが、チームワークはバラバラでした。S.H.I.E.L.D.のコールソンがロキに殺されたことが、アベンジャーズ結束のきっかけとなります。
最終的にスペース・ストーンはソーが持ち帰り、アスガルドで保管されます。ロキもアスガルドへ強制送還のうえ、地下牢に囚われ、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に続きます。
次にスペース・ストーンが登場するのは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』になります。マインド・ストーンについてはロキの杖に装着されたままで、S.H.I.E.L.D.が管理しています。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、S.H.I.E.L.D.内に入り込んでいたヒドラ組織がマインド・ストーン持ち出し、ソコヴィアの施設で人体実験が進められます。
・スペース・ストーンはアスガルドで保管されています
・マインド・ストーンが装着されたロキの杖はS.H.I.E.L.D.で保管されています
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フェイズ2
アイアンマン3(2013年)
本作は『アベンジャーズ』の戦いから1年後という設定です。 宇宙からの侵略者による恐怖から、不眠症やパニック障害を患ったトニーは、アイアンマンのスーツがないと不安になるアイアンマン依存症になってしまいます。
不安を紛らわすべく、開発したスーツの数は30体以上。それぞれのスーツに特徴があるのですが、劇中では詳細を確認できる機会はなく、最終的にはトニーがアイアンマン依存症から脱却すべく、すべて自爆させてしまいます。但し、本作以降もトニーは新しいスーツを作り続けてしまいますw
なお、トニーは心臓手術を行い、自身を蝕んでいた金属の破片を取り除くことに成功し、アーク・リアクターは取り外されます。本作をもって、アイアンマンシリーズは完結となります。
マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013年)
マイティ・ソーシリーズの2作目。本作では「リアリティ・ストーン」が初登場します。カラーは赤色で、宇宙を無にできるパワーを秘めています。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、サノスがリアリティ・ストーンを使って、幻影を見せたりもしています。
リアリティ・ストーンはエーテルと呼ばれ、唯一、液状になります。5000年前にオーディンの父であるボーによって、アスガルドの地中深くに封印したのですが、地球で時空の歪みを調べていたソーの恋人であるジェーンが、時空の歪みに巻き込まれ、偶然、エーテルを発見します。
エーテルはジェーンの体内に入り込んでしましますが、最終的にはソーとロキによって取り出され、ノーウェアにいるコレクターに預けてしまいます。もともとアスガルドにはスペース・ストーンが保管されていたため、2つのインフィニティ・ストーンを保管することは危険と判断したためです。
コレクターは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも登場し、それぞれの作品をつなぐ重要な役割を担っています。
エンドクレジット後に、ロキがオーディンに化けており、死んでいなかったことがわかります。オーディンの行方が不明ですが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』で明らかになります。
リアリティ・ストーンはノーウェアにいるコレクターが保管しています
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
キャプテン・アメリカシリーズの2作目。MCU作品の中でも特におもしろい作品のひとつになります。
本作は『アベンジャーズ』の戦いから2年後という設定です。ウインター・ソルジャーとして登場したのは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で死んだはずのバッキーになります。
谷底に落ちて左腕を失ったものの、ヒドラに捕われ、アーニム・ゾラによる実験や洗脳により暗殺者に仕立て上げられています。本作でウィンター・ソルジャーは失踪してしまいますが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 』で再登場します。
そして、本作では特殊なウィングパックを使用して飛行するファルコンことサム・ウィルソンが登場します。
加えて、エンドクレジット後には、ガラス張りの部屋に監禁された若い2人の兄妹が登場します。『アベンジャーズ』でS.H.I.E.L.D.が回収した、マインド・ストーンを装着したロキの杖は、S.H.I.E.L.D.内に潜り込んでいたヒドラよって持ち出されて、マインド・ストーンの力を使った人体実験が行われていました。
この実験で特殊能力を得た双子がスカーレット・ウィッチとクイック・シルバーです。2人は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で登場します。
ちなみに、対テロ部隊S.T.R.I.K.E.のブロック・ラムロウが、爆発に巻き込まれ病院に連れ込まれますが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 』の冒頭で再登場します。
ウインター・ソルジャーは任務が無い時は冷凍保存されていたため、キャプテンアメリカと同じようにあまり歳をとっていません
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年)
これまでのMCU作品とテイストが異なるSFアドベンチャーで、個人的に鑑賞前は期待値低めだったのですが、予想を遥かに上回るおもしろさでした。
本作にはオーブと呼ばれる『パワー・ストーン』が登場します。惑星モラグに保管されていたオーブを盗み出したのが、スター・ロードことピーター・クイルです。
オーブは接触しただけでその星の生物すべてを消滅させることができます。本作では、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』でエーテルを預けたコレクターが登場しますが、オーブによりコレクターの部屋は爆発してしまいます。
そのオーブを追っているのがロナン・ジ・アキューザーになります。ロナンはサノスと取引をしており、サノスに「オーブ」を渡せばザンダー星を破壊してもらうというものでした。
サノスの義娘であるガモーラとネビュラの姉妹、賞金稼ぎのロケットとグルート、ザンダー星のキルン刑務所でドラッグスが初登場します。
オーブは一度ロナンの手に渡るものの、クイル達の活躍により取り返すことに成功し、そのままザンダー星のノヴァ軍に保管されます。
ロナンとの戦いで、グルートは小さな苗木のベビー・グルートになってしまいますが、次作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』では胸キュンキャラとして活躍します。
なお、ガーディアンズは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でアベンジャーズと合流することになります。
パワー・ストーンはザンダー星のノヴァ軍が保管しています
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
『アベンジャーズ』でS.H.I.E.L.D.が回収したロキの杖を、S.H.I.E.L.D.内に潜り込んでいたヒドラから取り返すシーンから物語はスタートします。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のエンドクレジット後に登場した、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフと、クイックシルバーことピエトロ・マキシモフがアベンジャーズに対峙します。
ロキの杖の先端に装着されたセプターことマインド・ストーンの力を使った人体実験により、ワンダはテレキネシスとマインドコントロールの能力を持ち、ピエトロは超人的な速さで動ける能力を持ちます。但し、ピエトロは本作でバートンをかばい死んでしまいます。
そして、本作ではヴィジョンが初登場します。人工皮膚細胞テクノロジーとヴィブラニウム、そしてセプターを組み合わせた最強の人工肉体クレードルに人工知能J.A.R.V.I.Sをアップロードさせることでビジョンは誕生しますが、人格はJ.A.R.V.I.Sでもなく、ウルトロンでもない別人格となっています。なお、トニーはこのタイミングから新しい人工知能F.R.I.D.A.Yを活用し始めます。
暴走したハルクに対する抑止するためのスーツ、「ハルクバスター」も本作で初登場します。人口衛星Veronicaから射出されてアイアンマンに装着し、ハルクと戦うシーンはメチャメチャかっこいいです!ハルクバスターは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で再登場します。
さて、本作品では、インフィニティ・ストーンの詳細が明かされていきます。ソーがセルヴィグ教授の助けのもと、地球にあるノルンの泉でインフィニティ・ガントレットとインフィニティ・ストーンについての情報を仕入れるのですが、展開が早過ぎて理解が追いつきません。
今後のストーリーの大事なポイントにも関わらず、相当カットされてしまったそうです。知識が得られる言われるノルンの泉に入ることで、ソーはインフィニティ・ストーンやインフィニティ・ガントレットの存在を知ることができたという設定になります。
エンドクレジット後には、サノスがインフィニティ・ガントレットを手にはめ、いよいよ自らがインフィニティ・ストーンの回収に動き出します。
マインド・ストーンは、ヴィジョンの額にあるため、地球に残されることになります。ソーはインフィニティ・ストーンについて調べるため、アスガルドに帰ります。
また、ハルクことバナーは通信も切って、クインジェットでどこかへ去ってしまいますが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』でサカール星に辿り着いていることがわかります。
なお、ウルトロンに腕を斬りおとされた闇の武器密輸商人ユリシーズ・クロウは『ブラックパンサー』で再登場します。
・マインド・ストーンはヴィジョンの額に埋め込まれています
・ハルクはクインジェットでサカール星に辿り着きます
アントマン(2015年)
アントマン誕生のストーリー。原子間の距離を変え密度と強度を高めることのできる「ピム粒子」を開発したのが、かつてS.H.I.E.L.D.の創設メンバーのひとりであったハンク・ピム博士です。当時はピム博士自身がアントマンとなって数々の極秘任務をこなしており、ハワード・スタークやペギー・カーターともつながりがある人物です。
ピム博士はスコット・ラングを二代目アントマンとして見出し、ピム粒子とスーツを授けます。アベンチャーズの倉庫に侵入しようとした際にファルコンと一戦交えます。これがきっかけとなり、アントマンの存在が認知され、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で早速登場しています。
エンドクレジット後には、ピム博士が娘のホープ・ヴァン・ダインにワスプのスーツを披露しています。これはアントマンの2作目である『アントマン&ワスプ』へつながっていくようです。
一方で、左腕を機械にはさまれ動けないバッキーと、それを見て相談しているキャプテン・アメリカとファルコンが登場します。このシーンは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』につながっています。
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フェイズ3
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』からのつづきになります。キャプテンアメリカシリーズですが、多くのヒーローが登場するアベンジャーズ状態です。そして、この作品もメチャメチャおもしろいです!
冒頭には『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』において、爆発に巻き込まれ顔を火傷したブロック・ラムロウが登場します。
また、本作では、ブラックパンサーことティ・チャラ、スパイダーマンことピーター・パーカーが初登場します。それぞれ『ブラックパンサー』、『スパイダーマン:ホームカミング』と単独の作品につながっていきます。
アベンジャーズの内紛であるシビル・ウォーにより、ウォーマシンのローディは下半身不随となる怪我を負います。
また、トニーの両親を殺害した犯人が洗脳されていたバッキーであったことが判明し、バッキーを擁護するキャプテン・アメリカと復讐の念にとりつかれたアイアンマンが死闘を繰り広げます。
キャプテン・アメリカとバッキーは、ブラックパンサーの国であるワカンダへ逃亡し、バッキーは自らの希望で、洗脳が完全に解ける方法が見つかるまで冷凍保存されます。『ブラックパンサー』では、療養中のバッキーが登場します。
なお、ソーとハルクは本作に登場しません。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の後、ソーはアスガルドに戻り、ハルクはサカール星にいます。ふたりについては、『マイティ・ソー バトルロイヤル』につながっていきます。
通称「暇を持て余したソー」と呼ばれる特別映像で、ソーはどちらからも呼べれなかったと述べていますが、あくまで特別映像であり、ストーリーと関係ありません
ドクター・ストレンジ(2017年)
ドクター・ストレンジ誕生のストーリーです。天才的な神経外科医スティーブン・ストレンジは、事故により両手を大怪我し、医者の道を閉ざされます。どのような治療を行っても回復しないため、魔術による治療を試みるはずですが、最終的には魔術師となりますw
作中に登場する「アガモットの目」は、インフィニティ・ストーンのひとつ「タイム・ストーン」になります。その名の通り、時間を操作する力を持っており、カラーは緑色です。
結果、地球にはヴィジョンの額にある「マインド・ストーン」とドクター・ストレンジが所有する「タイム・ストーン」の2つがあることになります。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではサノスがインフィニティ・ストーンを奪いに地球へやってきます。
エンドクレジット後の映像ではモルドが登場しますが、おそらく「ドクター・ストレンジ」の次作へ続く伏線と思われます。
また、父であるオーディンを探しに来たソーがドクター・ストレンジと会話するシーンがあります。こちらは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』へつながっていきます。なお、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』には、ドクター・ストレンジとウォンが再登場します。
タイム・ストーンはドクター・ストレンジが保管しています
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス (2017年)
ベビー・グルートがひたすらかわいすぎて、それだけで満足する作品ですw
ストーリーは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続きからになります。前作では謎のままだったピーター・クイルの出生の秘密についても明らかになっています。本作では、マンティスが初登場し、ガーディアンズに加入します。
そしていよいよ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、ガーディアンズの面々に加え、ネビュラが登場します。
残念ながら、ヨンドゥの矢を引き継いだクラグリンやラヴェジャーズ、そしてアダムウォーロックらしき存在は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』には登場しませんでしたが、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの3作目か、アベンジャーズ4へのの布石かもしれません。
スパイダーマン:ホームカミング(2017年)
今回のMCU版スパイダーマンは、過去に公開されたジェームズ・キャメロン監督の『スパイダーマン』3部作、リブートされたマーク・ウェブ監督の『アメイジング・スパイダーマン』は2部作とはまったく別のもので、つながりもありません。
但し、遺伝子操作された蜘蛛に噛まれて、スパイダーマンとしての能力を獲得するといったスパイダーマン誕生の経緯は、本作ではぶかれています。過去にスパイダーマンの映画が何本も公開されていることもあり、基本設定については共通認識がある前提になっています。
時系列に整理すると本作は『アベンジャーズ』からの続きで、ロキ率いる宇宙人種族チタウリとアベンジャーズとの戦いで破壊された瓦礫を撤去するシーンから始まります。
瓦礫撤去を請け負っていた企業は突如、政府のダメージ・コントロール局によって、仕事を奪われてしまいます。家族や従業員を守るため、瓦礫に含まれていたチタウリの残骸を使って、不正な武器の製造・販売に乗り出します。
一方で、シビルウォーで実践デビューしたスパイダーマンことピーター・パーカーは、この不正な武器の製造・販売を防ごうと試みます。トニーに早く認められるために、そして片思いのクラスメイトのためにいいところを見せようとスパイダーマンとして活動するものの、ことごとく空回りし、挙げ句の果てにはトニーからスパイダーマンスーツを取り上げられてしまいます。
15歳の見習いヒーローが必死にもがきながら少しずつ成長していく様子と、不器用な伝え方の故、ピーターへ愛情と親心がうまく伝わらないトニーのもどかしい様子は、観ていてグッとくるものがあります。
もちろんスパイダーマンは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも登場します。
・過去に公開されたスパイダーマンの作品とは一切関係ありません
・スパイダーマンとしての能力を獲得する経緯やベンおじさんの死については、ノータッチで物語は進んでいきます
マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』からの続きになります。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』につながる重要な作品になります。
死んだと思っていたロキはオーディンに化けていました。ロキいわく、オーディンは地球にいるということから、ドクター・ストレンジの協力のもとオーディンを探し出します。
オーディンは寿命により、先が長くないことから、ソーとロキに自らが死ぬことでソーの姉であるヘラが復活することを伝えます。
オーディンの死により、アスガルドに幽閉されていたヘラが復活します。ヘラはずば抜けて強く、ソーの武器であるムジョルニアを簡単に粉々にしてしまいます。ソーとロキはアスガルドに逃げる最中、ワームホールに落ちてしまい、惑星サカールへ辿り着きます。
惑星サカールでは、バトルチャンピオンとして君臨するハルクと再会します。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でクインジェットに乗っていたハルクは、惑星サカールにたどりついたようです。そして、ブルース・バナーに戻ることなく、2年もの間、ハルクのままでいます。
惑星サカールの「グランドマスター」は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場したコレクターと兄弟の関係になります。惑星サカールでは、アスガルドの女戦士ヴァルキリーも登場します。
再びソー達はアスガルトでヘラと再戦します。ヘラはアスガルドから力を得ることから、最終的にソーはアスガルドを滅ぼし、アスガルドの民衆達を宇宙船に乗せて脱出します。
エンドクレジット後の映像では、ソー達の宇宙船の前に、サノスの巨大な宇宙船が現れます。このまま、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』につながっていきます。
なお、アスガルトに保管していたスペース・ストーンは、再びロキが手に入れます。ちなみに、ヘラはどうなったのかはわからずじまいです。
・スペース・ストーンは再びロキが手に入れています
・ソー達の宇宙船の前に現れた巨大な宇宙船はサノスの船になります
ブラックパンサー(2018年)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場したブラックパンサーこと ティ・チャラの物語で、ストーリーも『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の続きとなります。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではワカンダが戦場になることもあり、ブラックパンサーに登場した天才科学者である妹のシュリや側近のオコエ、ナキアなど複数が再登場します。
また、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でウルトロンに腕を斬りおとされた闇の武器密輸商人ユリシーズ・クロウも登場します。エンドクレジット後には、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で冷凍保存されていたバッキーも登場します。バッキーは「ホワイトウルフ」となって、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に再び登場します。
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ということで、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までの18作品をなぞってきました。最終的なインフィニティー・ストーンの所在は、
●スペース・ストーン→ロキが隠し持っている
●リアリティー・ストーン→コレクターが保管
●パワー・ストーン→ザンダー星で保管
●マインド・ストーン→ヴィジョンの額に埋没
●タイム・ストーン→ドクター・ストレンジが保管
●ソウル・ストーン→どこにあるか不明
となります。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、インフィニティ・ストーンを手に入れるためにいよいよサノス自らが動き出します。次回は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』において、どのような順番でサノスはインフィニティ・ストーンを手に入れていったか整理していきたいと思います☟
最後までお読みいただき、ありがとうございました。