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日経トレンディ「2017年ヒット商品」は本当に「買い」なのか?(後半)

“ 前回に引き続き、月刊情報誌「日経トレンディ」が発表した「2017年ヒット商品ベスト30」は本当に買うだけの価値があるのか検討してみました(後半) ”

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前回に引き続き、月刊情報誌「日経トレンディ」の「2017年ヒット商品ベスト30」をおさらいしていきながら、本当にオススメできるモノをご紹介していきます。今回は16位~30位になります。

※1位から15位はコチラ↓ 

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2017年ヒット商品ベスト30

16位:クリニカKid's ハブラシ

こどもは歯ブラシを加えながら歩いたりするため、転んでしまったときに口の中や喉を怪我しないか心配になります。そこで登場したのが、「クリニカKid's ハブラシ」。ハブラシの柄がグニャリと曲がる構造で、安全性が高まりました。

価格は標準的なハブラシの2倍もしますが、その安全性の価値は価格相応。その証拠に前年比売上270%の大躍進を遂げています。価格が2倍といっても、そもそもの価格帯が100円~200円であり、消費者は価値あるものにはちゃんと相応の対価を払ってくれることを証明しています。こどもの怪我予防として、特に小さなこどもがいらっしゃるご家庭にはオススメのハブラシです!

 

17位:ローカーボ食品

カロリーが低くても糖質が高いと太ってしまう。反対に、糖質が低ければカロリーが高くても痩せられる。ということで、糖質を制限した食品は「ローカーボ食品」と呼ばれています。明星食品社の低糖質麺シリーズのほか、日清食品者の「カップヌードル ナイス」、牛丼チェーン店のすきやのロカボ牛麺、グリコ社のロカボスイーツ「SUNAO」など、様々な低糖質商品が登場しています。

 

18位:ノート e-POWER

 自動車の分野において、トヨタ社の「プリウス」と「アクア」との首位争いに突如入ってきた日産社の「ノート」。特徴は充電が不要な電気自動車であること。エンジンで発電してモーターだけで走るため、外部からの充電は必要なく、充電切れの心配がありません。電気自動車の力強い加速と、充電不要の使い勝手の良さから、1年弱で10万台程販売されています。ただ、検査工程における法令違反は、水を差した形になりました。 

 

 

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19位:ジェルボール 3D

3層構造の「ジェルボール3D」は、3つの有効成分を別々に閉じ込めて、洗う瞬間まで鮮度をキープ!!

ということで、洗剤にも鮮度があるのはご存知でしょうか?液体洗剤の有効成分の中には、混ざり合うと効果が落ちてしまうものがあります。そこで、フィルムで別封し、洗う直前まで成分を混ざり合わないようにすることで、洗う瞬間の効果を最大化したのが「ジェルボール3D」。

洗剤を3色に分けて可視化させたこと、3Dというネーミング、洗剤の計量が必要ない利便性、そして高い洗濯効果とすべてにおいて秀逸です。さすがP&G社!柔軟効果がさらに向上した「ボールド ジェルボール3D」もオススメです!

 

20位:シールド乳酸菌

たべるマスクと謳われた免疫力を向上する乳酸菌のタブレットです。乳酸菌は森永乳業社が保有する数千株の中から選ばれたもので、たった3粒で100億個のシールド乳酸菌が配合されています。盾 (シールド)のように外部からの敵を防御することをイメージして名付けられました。

爽やかなヨーグルト味のタブレットの他に、「シールド乳酸菌チョコレート」もあります。これからの寒い季節、ビジネスマンや受験生など、どうしても風邪を引けない方にオススメです!いよいよマスクは食べる時代になりました。

※ちょうどこの記事を書いている時に風邪をひいてしまい、これを食べておくべきだったと後悔しています。

 

21位:KOIKEYA PRIDE POTATO

以前はスーパーやコンビニのスナック菓子のコーナーは、カルビー社のポテトチップスがほとんどの棚を占めていましたが、北海道の台風被害による原料不足と、この「KOIKEYA PRIDE POTATO」で、棚の景色が随分変わりました。

湖池屋社の社運を懸けて世に送り出した高級ポテトチップスは大ヒットとなりました。標準的なポテトチップスの2~3割高い価格設定ですが、相応の価値があれば消費者はちゃんと買ってくれるという典型的な例になります。「魅惑の炙り和牛」や「松茸香る 極みだし塩」など、ネーミングも惹きつけられます。

 

22位:うまれて!ウーモ

タマゴを温めると、少しずつ殻を割ってウーモが生まれてくる新感覚のペット玩具です。こども達がほしがるのはもちろん、タマゴを割って生まれてくる瞬間のこどもの驚く顔を見たくて、親御さんが買い求めています。もとは外国の玩具ということもあり、あまりかわいいとは言い難いビジュアルをしていますが、こどもが自分でタマゴをあたため、生まれる瞬間に立ち会えたことで、親心が芽生え、愛着がより一層高まるようです。

一方で、ヒットした要因のひとつにプロモーションがあげられます。こども達に大人気のヒカキンにYoutube上で取り上げてもらった結果、動画再生回数は800万回を突破。こども達の心を鷲掴みにしました。

 

 

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7月には、タマゴにパールカラーを使用し、本体の毛にはラメ素材を用いたキラキラ・ラメラメ仕様の「うまれて!ウーモ キララメガーデン」、10月にはタマゴの中から2体(双子)のウーモが生まれてくる「うまれて!ウーモ ワォ」も新登場しました。

こども達のクリスマスプレゼントにオススメの玩具です!これからのクリスマス商戦で極度の品薄になる可能性が高いため、お早めにお買い求めください!!

 

23位:ミニオン・パーク

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出典:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン™|USJ

当ブログでも何度か取り上げているユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」があったエリアを改装し、4月に「ミニオン・パーク」としてオープンしました。実際に僕も行ってきたのですが、超オススメです!!小さなエリアですが、細部にまでこだわった街並みは、非常にクオリティが高く、どこを見てもミニオンの世界観を楽しめます。

また、新アトラクション「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」が超楽しいです!「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のアトラクションを居抜きした形で、ドームスクリーンに映し出された映像にあわせて、ライドが動く形式のアトラクションになります。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の時は、スクリーンとスクリーンのつなぎ目が気になったり、画像の品質がイマイチだったのですが、そこは改善されていました。それどころか、3Dゴーグルをかけなくても立体的に感じる高画質な映像になっており、没入感と臨場感が非常に高く、ミニオンの世界を十二分に楽しめます。なぜこの順位なのかクレームを入れたいくらいです。

「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」はUSJの中でも大人気アトラクションのひとつであるため、待ち時間が300分以上の時もあります。USJを効率的に攻略したい方はコチラの記事をご参照ください↓ 

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24位:glo(グロー)

先行する「IQOS(アイコス)」を追っかける形で登場した 「glo(グロー)」。煙や灰が少ない加熱式たばこになります。JTからも「ブルーム・テック」が発売されて、加熱たばこ市場は三つ巴になります。「グロー」の特徴は、「アイコス」の弱点を補っている点になります。その弱点は、1本吸うごとに充電が必要なこと。加熱装置とバッテリーとを一体化することで20本の連続喫煙が可能になりました。

僕はたばこを吸わないのですが、加熱式たばこはオススメです。通常のたばこに比べて加熱式たばこは非常に煙やにおいが少ないため、喫煙者のまわりにたばこを吸わない人がいても、不快な思いをさせません。今後、たばこは加熱式へ急速にウエイトシフトしていくことは間違いありません。

  

25位:ドラゴンクエストXI  過ぎ去りし時を求めて

累計販売本数300万本を突破した「ドラクエ11」。今年のゲームソフト販売本数でトップになります。「PS4版と3DS版はどちらがオススメか?」「予約しなくても当日買えるのか?」「中古で売るといくらになるのか?」など、本ブログでも何度か取り上げました。3DSでは懐かしいドット絵の2Dモードが搭載されており、古参ファンの引き戻しにも成功しました。もし、まだプレイされていない方がいらっしゃれば、この年末年始に楽しんでみてはいかがでしょうか? オススメのゲームです!

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26位:エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S

「シワ取り」合戦勃発!7位にランクインした ポーラ社の「リンクルショット メディカル セラム」を追撃する形で、資生堂社からも国内2例目となる「シワの改善」が効能の医薬部外品が発売されました。どの業界も、パクりパクられの世界ですねw

「リンクルショット メディカル セラム」の半額以下という価格設定で、気軽に購入できるようになったこともあり、1ヶ月で68万個出荷と垂直発進に成功しています。美白成分が配合された第2弾「バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4」も11月に発売されており、ヒット確実と言われています。

  

27位:バーミキュラ ライスポット

8万円と 高価格にも関わらず、すでに4万台も販売している炊飯器です。鍋そのものを炊飯器にするという新しい発想で、ホーロー鍋の「ポット」とIH調理器でもある「ポットヒーター」のパーツで構成されています。そのため、IHホーロー鍋としても使用することができます。一方で保湿機能を取り除いたりと、炊飯器としてはとがっていますが、もう少しお手頃なお値段になってほしいものです。

 

28位:DAZN/AbemaTV

いわゆるネット動画配信ですね。AbemaTVは元SMAPの3人が72時間生番組を配信し、社会的にも話題になりました。自宅のテレビでもスマホでも見ることができる利便性、さらにはコンテンツが充実してきたことで、テレビからネット動画配信へのシフトが加速することは間違いありません。ネット動画配信は誰が何をどのくらい見ているのかわかるため、広告における費用対効果も可視化できます。広告主からすると効果が可視化できるネット動画配信のほうがメリットがあるため、シフトをより加速させるでしょう。

 

29位:日清カレーメシ

水を入れて電子レンジ温める調理方法は、コンビニ内では調理しづらいということもあり、熱湯を入れる調理方法に変更された2代目になります。調理方法の変更だけで、売り上げが2倍近くになりました。カレーというより、リゾットに近いです。個人的には「スパイシーカレーメシ チキン」が一番おいしいと思います。

 

30位:GINZA SIX

松坂屋銀座店跡地に開業した商業施設です。館内でしか体験できないコトの消費に注力し、アート作品が随所に飾られてあったり、メンズ・ウイメンズを同一フロアで扱ったりと、回遊を促す仕掛けがされています。銀座に訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

 

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以上が 16位~30位になります。いかがでしたでしょうか?全体的に言えることは、消費者は価値あるものにはそれに見合った対価を払ってくれるということです。もちろん安いに越したことがないですが、ただ安いだけでは消費者は動いてくれません。

そして、モノの消費からコトの消費へシフトしてきています。モノを購入するのではなくて、そのモノを使うことによる利便性や楽しみといった経験=コトを購入しているように見受けられます。実際に、やってみたくて仕方ないという飢餓感を刺激し、ヒットした商品・サービスが続々と誕生しました。

2017年もあと1ヶ月少々。もし、気になるものがあれば、ぜひ経験してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。