“ 先日のセールで衝動買いしてしまった、Amazonで異常なほどに人気の「SoundPEATS Q30」を例にあげ、Bluetoothイヤホンを選択する際のポイントをご紹介します ”
出典:SoundPEATS
ご機嫌いかがでしょうか?きんぐ(@king_letter)です。
iPhoneからイヤホンジャックが廃止されてしまって以降、街中では「AirPods」といったBluetoothイヤホンを利用されている方も多く見かけます。
僕はというと、iPhone8に付属されていた変換ケーブルをかまして、お気に入りのイヤホンを使っていたのですが、やはり、
カッコ悪い・・・
iPhone本体もイヤホンも黒色のため、白い変換ケーブルがより目立ってしまい、見た目もダサイ感じになってしまいます。
そして、イヤホンは通勤といった移動の際に使うことがほとんどのため、垂れ下がったコードは邪魔になります。カバンの中で絡まったコードをほどく時もイライラ・・・
有線イヤホンに比べ、価格が高いわりには品質が劣る印象のBluetoothイヤホンですが、近年は飛躍的に品質が向上し、低価格に推移しているようです。
ということで、今回のアトシラは、Bluetoothイヤホンになります。
実際に、Amazonで大人気の「SoundPEATS Q30」を購入しましたので、本商品を例にあげ、Bluetoothイヤホンを選択する際のポイントを整理していきます。
「SoundPEATS Q30」は先日のAmazonのセールで衝動買いしたものですが、残念ながらこの買い物は失敗でした。。。
- Amazonで大人気の「SoundPEATS Q30」を試しに購入
- iPhoneはAACにしか対応していない
- 比較対象によって評価は異なるもの
- イヤホンは購入前に必ず試聴をする
- 左右独立型は性能や音質の割に価格が高い
- 通信方式で消費電力が変わる
- Bluetoothイヤホン探しの旅へ
Amazonで大人気の「SoundPEATS Q30」を試しに購入
「SoundPEATS Q30」はAmazonで神のような高評価を得ているBluetoothイヤホンになります。その評価の数は、6/9時点で2,300件を越えています。
「SoundPEATS Q30」の一番の特徴は、非常にコスパに優れている点になります。そのコスパの良さが評判となり、YouTubeのレビューにおいてもポジティブな評価をよく見かけます。
また、「SoundPEATS Q30」は低音が強いこともあり、重低音が大好きな僕にはベスマッチでした。好印象な「SoundPEATS Q30」が先日のAmazonのセールで2,685円で販売されているのを偶然見かけてしまい、試しに購入してみました。
開封してみると、BluetoothイヤホンとUSB充電ケーブルが入ったケースの他に、「これで足りないものはないだろう!」と言わんばかりに、交換用イヤーピースやイヤーフックがギュッと詰め込まれていました^^;
イヤホンはカナル型で、イヤーフックを耳の溝に引っ掛けることで、より安定した装着感を得られるようになっています。
iPhoneとのBluetooth接続も簡単にでき、期待に胸を膨らませ、いざ聴いてみると、
しょ、、、しょぼい
口コミでは高評価の重低音もたいしたことはなく、音の深さや広がりも感じません。期待していた音質からは程遠く、ハズレくじを引いた気分でした。
「SoundPEATS Q30」ユーザーの方は、
耳がぶっ壊れてんじゃないか?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、あながち間違いではありません。そのあたりは後半に解説するとして、まず今回は下調べもせずに衝動買いをしてしまったことが大きな失敗でした。
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iPhoneはAACにしか対応していない
購入後に学習したのですが、Bluetoothイヤホンを選択するうえで、最も重要なのが音声コーデックになります。音声コーデックとは、Bluetoothで音を転送する際の「音声圧縮形式」のことで、音声コーデックによって音質や転送スピードに大きな違いが出てきます。
主な音声コーデックは以下の種類があります。
SBC:標準的な音質で圧縮効率や転送速度を優先しているため、高音質の音楽再生にはあまり向いていない
AAC:SBCより高音質・低遅延でiPhoneに対応
apt-X:SBCより高音質・低遅延でAndroidスマホの一部で対応
Bluetoothでも有線並みの音質を望む場合は、AAC、apt-Xといった音声コーデックに対応していることがマストになります。でなければ、いくら高性能のイヤホンであっても、その性能を活かしきることができません。
最近では、ハイレゾ相当の音質を維持できるLDACやaptX HDといった音声コーデックも登場していますが、そもそもデバイス側が対応していない場合があるため、注意が必要です。
今回、僕が致命的に失敗したのがこの点でした。上記の通り、iPhoneであればAACに対応したBluetoothイヤホンを選択することが鉄則になります。
「SoundPEATS Q30」はapt-Xに対応していますが、AACには対応していません。
僕は通勤といった移動中にiPhoneで音楽を聴いたり、動画を見たりするのがメインにも関わらず、AACには対応していないBluetoothイヤホンを買ってしまいました。
AACに対応していない場合はSBCで接続されるため、聞こえないという事態にはなりませんが、AACに比べ音質が低下したり、遅延が発生したりします。「SoundPEATS Q30」の音質がしょぼいと感じたの要因は、まずコーデックにありました。
大事なことなので繰り返してアナウンスしますが、iPhoneに接続するBluetoothイヤホンを購入する際は、AACに対応したBluetoothイヤホンを選択することが鉄則になります!
・Bluetoothイヤホンを買う時は音声コーデックを確認すること
・iPhoneはAACにしか対応していないので注意
比較対象によって評価は異なるもの
一方で、比較対象にも問題がありました。僕が普段、愛用している有線タイプのイヤホンは、ソニーの「MDR-XB70」になります。
「MDR-XB70」は、EXTRA BASSシリーズのイヤホンになります。EXTRA BASSシリーズは圧倒的な量感の重低音が特徴で、まるでライブ会場やクラブにいるような迫力と臨場感を再現します。
僕はパーリーピープではないですが(笑)、YouTubeでライブ映像の音楽を聴くのが好きで、「MDR-XB70」も家電量販店に展示されてあるイヤホンを片っ端から視聴して探し出しました。
「MDR-XB70」と比較すると、低音が強めと言われる「SoundPEATS Q30」さえも、音の幅は狭く、深さも浅いため、まるで立体感を感じません。どうしても迫力に欠けてしまうため、没入感も得られませんでした。
とはいえ、「MDR-XB70」が非常にとがったイヤホンのため、同価格帯のBluetoothイヤホンと比べるならともかく、比較対象としてはそもそも釣り合っていません。「MDR-XB70」と比較するという行為がナンセンスでした。
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イヤホンは購入前に必ず試聴をする
イヤホンのような商品の評価やレビューはあまりあてにしてはいけないと改めて反省しました。
評価者によって何と比較しているか、何を基準としているかといった「ものさし」と「めもり」が異なるうえ、好みというバイアスもかかるため、いくら高評価であろうとレビュー数が多かろうと、信じてしまうことは危険です。
「SoundPEATS Q30」は、同価格帯のBluetoothイヤホンに比べると音質は高く、低音も強めであることは適切な評価です。但し、くせがある重低音が好きで、「MDR-XB70」を愛用している僕には物足りなく感じてしまいます。標準的な方からすると、僕の評価はズレているのです。
自分と好みと近しい人が何と比べて評価しているのか、明確に記されたレビューであれば、比較的参考になりますが、そんなに都合よく見つかわけでもありません。やはりイヤホンといった個の感覚と好みによって評価がばらける商品は、必ず視聴したうえで購入することをオススメします!
・自分と好みと近しい人の評価であれば比較的参考になる
・とはいえ、イヤホンは必ず購入前に試聴する
左右独立型は性能や音質の割に価格が高い
ということで、今回の買い物は失敗でしたが、Bluetoothイヤホンについてはじっくり調べました。音声コーデックの他にも、Bluetoothイヤホンを購入するうえで、注意するポイントがいくつかありましたのでご紹介していきます。
「SoundPEATS Q30」は左右のイヤホンがコードでつながった左右一体型で、AirPodsのような左右独立型ではありません。
左右独立型よりも左右一体型のほうが同じ価格帯においては音質が優れています。音の遅延も少ないため、例えば動画の音ズレを気にされる方は、左右独立型を避けたほうが無難です。また、左右独立型は性能や音質の割に価格が高いのも特徴です。
通信方式で消費電力が変わる
BluetoothにはバージョンとClassがあります。バージョンの新しいほうがBluetooth使用中の消費電力が抑えられたり、データ通信速度が高速化されたりしています。2018年6月時点では、バージョン4.0以上であれば問題ないです。
一方でClassは通信できる距離を表しています。現在使われているClassは以下の3種類になります。
• Class1:最大100m
• Class2:最大10m
• Class3:最大1m
距離が長くなる分、消費電力が上がってしまう、トレードオフの関係になりますが、ほとんどの商品がClass2のため、Classについては気にしなくて大丈夫です。
まとめると、Bluetoothはバージョン4.0以上のClass2であるか確認すればOKです!
Bluetoothイヤホン探しの旅へ
そのほか、防水、重さ、最大再生時間などといったポイントもありますが、性能面においては音質と遅延に影響を及ぼす、コーデックとBluetoothのバージョンを押さえておけば、まず致命的な失敗は回避できます。
あとは、感覚や好みにより個人差ありますので、目星をいくつかつけたうえで家電量販店で視聴を行い、お気に入りのイヤホンを選べば、買って後悔することは極力防ぐことができます。
大手家電量販店であれば、試聴できるBluetoothイヤホンのサンプルがずらっと揃っています。実際に使用しているデバイスを持っていけば、サンプルイヤホンにBluetoothで接続し、実際に聞き比べすることができます。
ちなみに、「SoundPEATS Q30」の上位機種「SoundPEATS Q35 Pro」はAACにも対応していました。
但し、価格も4,000円強になります。5,000前後の価格帯になると、他商品の選択肢が生まれてきます。
とはいえ、ソニーのEXTRA BASSシリーズに近しい音質のBluetoothイヤホンを見つけ出すのは難しそうです。しばらくは、お気に入りのBluetoothイヤホンを探す旅が続きそうです。
ソニーの「MDR-XB70」に代わるBluetoothイヤホンが見つかりましたら、改めてアトシラで取り上げたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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